個人的な話になりますが、CADソフトの選定に悩んでおりました。
東京の設計事務所に勤務している時代、最初は手書きから入り、AUTOCADLTを使用していました。
小規模建築設計事務所では、主にJW-CAD、AUTOCADLTが使用されているソフトウェアでは大部分かと思います。
構造事務所ではDRA-CADが使用されていることも比較的多いと聞いています。
当時はAUTOCADLTも買い切りとなっていて(現在はサブスクリプションとなっていて永遠にお金がかかります)、比較的安かった。
JW-CADは無料ですが、どうもマウスでメニューを選ぶことが性に合わず(クロックメニューなどで省力化はできるようです)、メニューをキーボードからコマンド入力して、マウスでフィット点を支持、というAUTOCAD系の操作が性に合っていました。
JW-CADは図面の受け渡しなどで使いますが、やはりどうも肩が凝る・・・・悪口を言っているわけではありませんが、使い勝手が馴染まないものです。
汎用CADを導入するにあたり、最初はDraftSight(AUTOCADLT互換CAD)を使っていましたが、年内で無料使用ができなくなってしまうこと、使い勝手がやはりAUTOCADLTとは若干違う点で今一つだなと感じていまして、他にも探し始めました。
AUTOCADLTを入れるのが一番素直ではありますが、長期にわたって使うことを考えると、サブスクリプションはちょっと高い。買い切りは現状できないようです。
IJCAD、 BricsCAD 、ARESあたりを試していまして、費用、機能、操作感の点でIJCADに落ち着きそうかなと感じています。
値段的にも悪くはないし、買い切りですし、ペーパー空間の印刷設定から、コマンドまで、本当にAUTOCADLTにそっくり!AUTOCADLTでは使えないLISPまで使えます。これは良い。
DraftSightで微妙に操作に悩んで作図時間をロスして、集中力が途切れることがありましたが、IJCADでは全くない。10年ぶりぐらいのCADなので操作を忘れている部分は調べたり思い出したりするロスはありますが、ストレスなく使えています。
DWGでの化けも少ない様子です。
こうして、比較的安価に、使いやすいCADをリリースしてくれるのはありがたい限りです。
見やすい図面を仕上げる、という点で、CADの選定もなかなか重要だなと、再確認した最近でした。