先ほど「足音」がすると記事を上げたばかりですが・・・・
こちらの記事をご覧ください。(見出しのみですが)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO69678690U1A300C2EE8000/
「国土交通省」による方針、とのことです。
詳細についてはまだ 全く無いので、タスクフォースを受けて方針を変換したのでしょう。
「省エネ性能義務化」を検討しているとの内容です。
省エネ性能は、現在の基準では、一次エネルギー消費量という言葉で表しています。
基準となる一次エネルギー消費量に対して、設計している建物の 一次エネルギー消費量が下回っていればOK、という基準です。
(前に記事にした内容では、この 基準となる一次エネルギー消費量が大きくてあまり省エネになっていない、というものです)
一次エネルギー消費量は、
1.冷暖房機器の消費量
+
2.換気設備の消費量
+
3.給湯機器の消費量
+
4.照明設備の消費量
+
5.家電などの消費量
-
6.太陽光発電などの削減量
おおよそ以上の項目で算定します。
余談ですが、最近たまに聞かれる言葉ですが、 「LCCM」 「ライフサイクルカーボンマイナス」は、1+2+3+4+5+建築時の炭素排出量が、6を下回る(太陽光発電による発電が、建物を建築し使用する上で消費するエネルギーを上回る)ことを指し、これを達成できれば、計算上は建築し建物を使うことで炭素排出量をマイナスにすることができる、という先進的な取り組みです。
1については断熱性向上、
2については第一種換気(メンテナンスと機器の負荷をライフサイクルで考慮すると、三種も悪くはないものです。行いたい換気量で考えるべきです。)
3については節湯型水栓と小口径配管と配管経路、
4についてはLED機器を使用、
5については省エネ家電、
6については太陽光発電を乗せ屋根勾配や建物配置でも考慮、
とすればより向上できます。
特に、断熱性、気密性についてはまだ向上の余地がありますので、国としては推進していきたいところだと思います。
建物全体での断熱性では、Ua値という数値で表し、色々と計算するとUa値0.3以下あたりまでできれば、冬季の室温低下もかなり防げますので、個人的にも目指していきたいところです。
現在の算定方法下では、まずは躯体とサッシの断熱性能をしっかりと上げる、そして気密もしっかりととる、このことが快適に健康に過ごす上でも大切なのではないかと考えております。